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2008年05月 アーカイブ

2008年05月18日

近況

ご無沙汰してます。のぞいてくださってありがとう。気になるようなことを書いたまま放置していて本当にごめんなさい。今のところさじは小康状態で大きな変化はありません。

一方今月になってねじの方に異変が見つかりました。こちらできちんとまとめたいと思うのですが気ぜわしいことが多くなかなか至れません。mixi日記に書いたものを転載いたします。お許しください。

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ねじさまの朝
2008年05月14日07:42

数日前からねじの挙動が気になって保温していました。ややふくらみ気味、でもそれなりに動きまわっていて 食欲と糞は普通。ただ、さじと比べると呼吸のたびに羽衣がゆらゆらゆれて、でもぜいぜい言ってるわけでもなく。体重はやや肥満で横ばい。

今日病院に行く予定を入れていたところ、つい先ほどお腹がふくらんできているのを見つけました。腫瘍かな、と思います。

この春は外に見える発情行動が妙に少なかったななんてふりかえってみると兆候だった記憶はあって、ヒトも気づいていなかったわけではないのになどと、今更詮のないことを悔やむ朝です。

また夜に。

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ねじ
2008年05月17日13:09

ちょうど1週間前のこと。呼吸にあわせてねじの羽衣がゆらゆらゆれているのに気づきました。よく見ると胸も一緒に動いている。ぜいぜい言うほどではないし動き回っているけれど少し変。やや膨張してる。風邪?

この状態で2日ほど看過(悔やまれます)したところ、下腹部にふくらみが認められ、健康診断で何回か使ったことがある病院に駆け込んで診てもらいました。診断結果は次のとおり。

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・明らかに大きな腫瘍がある。末期。精巣か腎臓なのは間違いないが、エコーの結果からは判別できない。身体の内側に大きく広がっていて、他の臓器を圧迫している。

・手術か対処療法か。開腹しても腫瘍を取り除けるかの保証はまったくない。また部位を特定はできても、だからと言って画期的な治療ができるわけではない。

・ろう膜のメス化がまったく起こっておらず発情もしていない。レントゲンで見ても精巣腫瘍に特徴的な兆候は見られない。腫瘍が精巣にある場合、ホルモン性ではない原因によると考えられる。
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とりあえず漢方系の対症薬とビタミン剤を処方されました。通院時の体重は43gで食欲便通は通常どおり。

3日経ち、ケージの環境を変えてから食が細くなって心配しています。過敏になっていて驚きやすく、不意に息が速くなる。足はしっかりしていて、外に出たがって良く動くのでよけいにはらはら。お願い勘弁してと思うほど大声で鳴いているかと思うと、ことりと寝てしまって心臓に悪い。

どこをどう持ってもどこか圧迫しそうで、保定がものすごく怖いです。やっぱり以前の病院でも診てもらいたいのですが、予約が難しく来週に。何をしてもしなくても、どうなったとしてもきっと後悔しないということはなさそうです。ならば立ち止まってしゃがみこんでしまうことだけはやめようと、そればかり自分に言い聞かせています。

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さじのお手伝い
2008年05月17日21:55

うちのオス2羽は子供のころから妙に糸や房や紐が大好きで、2羽して実に頭の悪そうな恍惚の表情を並べてそれらをただただ延々とかじるのだ。

病院に行った翌朝、小さいケージに入れられたねじがやけに小さくぽつんと見えた。ああどうしよう。ふと思いついてメエギイのところからトリ用ロープを借りて(ねじさじのはすり切れてた)結んでやると、不満げにふくれていたねじの表情がほどけて、あのおバカな顔でひたすらかじりはじめたのだった。ああまだかじる。かじる。それでヒトは執着を振り切って仕事に行けたのだ。

今日のねじは出せと騒いだりうとうとしたりまだまだ余力がありそうに見せているけれど、急に食が細くなった。そこで、ねじのケージが気になってしかたがないさじさんの出動を要請したところ、ねじは一緒にロープをひたすら夢中でかじり始め、そのうちロープの下にある餌入れもつつき出した。半分くらいウソ食べだけどそれでもまだいい。さじさんありがと。

食欲があるのが前提の治療方針だったので、明日病院に相談する。

ねじさじ


ねじ

2008年05月20日

告知後6日目(ねじ)

今朝のねじは自力で食べています。どうも赤粟とカナリアシードばかり拾っているみたい。こういうときは好きなものがはっきり分かりますね。赤粟の穂を注文しています。早く届くといい。

mixiより転載。1日遅れですみません。

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ねじ
2008年05月19日07:38

ご心配をおかけしています。簡単にご報告を。

水曜に43gあった体重が昨日最低で38gまで落ちました。昨日になって何をどうしても食べるふりさえしなくなってしまったのです。病院に連絡したところ、トリの体調を考えて強制給餌させるなら連れて来い、酸素ボンベのリース会社についての案内はできると言われ、迷いました。足もしっかりしているし良く鳴く。はたから見てそれまでに比べてすごく息苦しそうになったようにも見えない。それも全部元気なふり? 移動できる?

もうすぐダメなのかもしれないと気弱になりました。それならあんなに帰りたがっていたさじの近くにいさせてやろうと、涙ながらにケージに入れてやると。

それまで床にすわってぷきゅぷきゅ言ってたトリが、急に大好きな綿ロープにかぶりついてさじと競うように遊びだし、それから餌箱に顔を突っ込んで。何が起こったのかわかりませんでした。

一晩経って落ち着いてこれも「ふり」のうちかと考えています。でも食べているので体重は40gまで増えたし、今朝も粒餌をちゃんと口にしている。病トリの管理という意味では完全に間違っていると思いますが、今日一日さじと一緒にしておいて(糞きり網ははずします)様子を見ようと思います。

2008年05月21日

告知後7日目(ねじ)

mixiより転載。
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ねじ
2008年05月20日07:03

みなさまいろいろありがとう。

勤め人と鳥飼いの間で、ヒトはちゃんと寝ています。もともと睡眠には響かない方で、ある限界が来ると起きてるのをやめてしまうんですよ。私が悩んで寝なかったり食べなかったり自責で空回りしたりするのがトリのためになるのならぜひ全力でそうしたいと思いますが、そうではないのは身に染みて分かっているので、ほどほどの日常生活と両立しています。今職場がばたばたのタイミングで、先々の判断に気持ちが揺れるだろうとは思うのですが。掃除の類の家事はトリカゴ以外放棄してます。

今朝、体重計の上で粒餌を見せると、自分から食べにきました。どうも赤粟とカナリアシードばかり選んでいます。リンゴを少々。体重はかぎりなく40gに近い39g。ふくらんで見えますがやせて胸骨がとがってます。顔かきは迷惑そうな顔をするようになりました(気力が戻ったということでこれはうれしい)。

ヒトは全然ついていけていないアラビア語の授業で、子供向けのコーランの絵本を読んでます。先日からトリの話になりました。聖書でいうとソロモンとシバの女王のくだりで、両者の仲立ちをしたのがトリ部隊長のヤツガシラである、という物語。大きな目のトリのイラストが至るところに書いてあって、佳境はまだこの先ですが、ヤツガシラの活躍を祈らずにはいられません。

2008年05月25日

告知後11日目(ねじ)

mixiより転載。ヒトは今日は寝坊させてもらいました。

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ねじ
2008年05月21日05:54

39g。保温してもふくれはとれない。食欲がまた落ちた。これから粟玉を試そう。

一昨日から気力が戻って顔かきを拒否するようになったのだけれど、今朝はまあまあいいじゃないですかとだまくらかして少しかかせていただく。と、先日から参加したそうにしていたさじさんが忍足で近づいてきて、ねじに怒られながらもついに思いをとげた。右後頭部から側頭部。ヒトは手を引くことにして、5年くらいぶりにみるトリ同士の羽づくろいをながめる。

さじさんひとり放鳥すると、ながながとずっとずっと何やらさえずっているので、そうかそうかと相槌を打ってやる。こちらは換羽の始まりかけだ。

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ねじ
2008年05月22日07:15

39g。昨夜の投薬後、だいぶ呼吸が荒くなり不安。保定をもっと気をつけてあげられらばよかったのに。ヒトはどうも感受性がだいぶにぶくなっているようだ。ただ座り込んでトリを見ている。

今朝は落ち着いているが、1週間前から比べると格段に苦しそう。もひとつの病院の予約を入れているのだけれど迷っている。ヒトだけ行くことにするかもしれない。

ふくらんでるけどやせっぽち。足の色が徐々に悪くなってきた。それでもヒトの顔をかじってつくろおうとする。

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ねじ
2008年05月23日07:21

37g。さじさんに延々15分も顔をかかせている。
やはり一緒だと保温が万全でないし、さじにもよくない。メンタル面を考えながら、週末環境設定をもう一度考え直すことにする。

ねじ

もひとつの病院にヒトだけで行ってきた。トリなしで他の病院での診断結果をベースに話すという暴挙に及んでしまいました。

ヒトが腹を決めてぐらぐらしないこと。余生をどのように過ごさせるかは飼い主の考え次第。先々その場その場でいろいろな判断に迫られることになるだろうが、方針(手術、手術なしでできる限りの措置をとって延命させる、多少寿命が縮むのを覚悟の上でトリの気持ちの上で天国のような環境で過ごさせる等々)をしっかり決めておいて、そこからもう揺るがないこと。ヒトの動揺をトリに見せたりしないこと。

分かったようなつもりでいて、ヒトはまだどこかで「奇跡」を信じていたのかもしれないな。

もんのすごい格安でヒトのカウンセリングを受けさせてもらったようなものだった。少し泣かせていただきました。先生どうもありがとう。

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ねじ
2008年05月24日08:26

昨日と比べると格段に元気がない。ふんの数が少なくて気になっていたけれど、だいぶお尻の方についていてほっとする。先日から妙にボレー粉を食べたがる。38g。

さじ

小松菜の用意をしていたら、メエギイ分の葉っぱにさじさんがダイブして盛大に水浴びもどきをはじめた。こんな元気なトリと病トリを一緒にしといてはやっぱりいけないね。これから最初の病院にヒトだけで行ってくる。酸素ボンベのリースについてうかがってくるつもり。

ヒトはトリの先生のカウンセリングのおかげで、気持ちがだいぶ落ち着いている。気を抜いたせいだろうか、てきめんに風邪をひいてしまった。

動画2つ

紐かじり療法
http://jp.youtube.com/watch?v=oE2FEOtdpEo

さじさんの水浴びもどき
http://jp.youtube.com/watch?v=BH-rUERevjY

2008年05月26日

告知後12日目(ねじ)

mixiより転載。

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ねじ
2008年05月25日10:59

38g。昨夜は39gあった。

昨日最初の病院へトリなしで行ってきた。こちらは現在唯一(二?)腫瘍の手術を実施しているところだけれど、手術はさせない、自宅でできるだけの看護を試みるのでそのバックアップをして欲しいと伝える。主治医の先生は、当面さじと一緒にしていてかまわないと言ってくれた。そんな言葉の感触で本当にもう長くはないのだろうなあと痛感するが、ヒトはもう泣かない。

大きなトリや小さなトリで病院は混んでいる。会計を済ませて外に出ると、小さな箱に入れたカラスの子を連れている男の子がしゃがんでいた。

ねじの具合は徐々に悪くなっていて後戻りはしていない。足の指とくちばしのチアノーゼが進んできた。目を開けているときはさじの方ばかり見ている。温度を少しあげたらだいぶ楽になったようで、さじがおもちゃで遊んでいるとつついてとりあげ、さじが餌をつまんでいるとつついてどかせている。王様だな。この王様、延々顔をかいてもらった後は、さすがに気が引けたのかほんのちょっぴりおかえししていた。

前側に水平に開くケージの扉を開けたら、それを伝ってヒト側にやってきて、ほぼおんなじ高さにあったヒトの左肩に乗ってくる。そんなに動いて大丈夫ですかと思うがうれしい。背中の後ろで何かしている。

夕方酸素テントが来る予定。

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酸素ハウス
2008年05月25日20:38

何だかすんごいものが来てしまったですよ。
ごうごうとうなりをあげています。

酸素ハウス

とりあえずさじさんと一緒に入っていただきましたが、すでにいろいろ思うところがございます。付属のハウス部分のドアが小さめで、入れるつもりだったケージはまったく入らず、ひとまわり小さいもののしかも上部分しか入りませんでした。これではヒーターからの逃げ場が少なくてさじさんはアツアツ気味。おまけにドアの下部が床よりだいぶ高いので掃除しにくいことしにくいこと。

濃縮された酸素は思ったより強い風量で、だいぶ乾燥して出てきます。湿度25%だとセキセイなら許容範囲なのかな。早々にレイアウトを変える、たぶんハウスはうっちゃって、もとのケージにチューブだけ突っ込むことになるような気がします。

たまたま今の経済状態で全然手が届かない金額ではなかっただけで(期末手当が射程範囲だしね)、ほかの子たちが体調を崩したそのときに同じ手当てができるかはわかりません。酸素ハウスとやらがいったいどんなものなのか見てみたかったというのもあるんです。これも飼い主の自己満足のひとつかと思います。ねじのおかげでヒトはいろんな体験が出来ているよ。

2008年05月29日

告知後15日目(ねじ)

遅れ気味ですみません。たぶん今夜新規記事をこちらで書けると思います。

mixiより転載。

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ねじ
2008年05月27日05:45

36g。昨日は36g→37g。

1週間ほど前からほとんど鳴かなくなった。病気が分かってからねじの声を聞くと、ああ鳴いてる鳴いてるとうれしくなったものだけれど、近頃は時おり小さな小さな声でぴよと言うだけだ。酸素ハウスに入れてからそのボリュームがほんのちょっとだけ大きくなったように思うけれど、ヒトの欲目かも。

酸素の機械がごーごー言ってるが、ねじ自身はそんなことを気にする余裕がないのかまあ平気そうだ。ここ2週間ほどもう今すぐにでも死んでしまうのではと気が気ではなかったけれど、持ちこたえてくれている。ここ数日は何となく低め安定。

このままいくとどうなるだろうと考える。気嚢圧迫が進んでさらに呼吸困難が嵩じるか、腫瘍の圧迫が他にも及んで臓器不全を起こすのか。少ないながらも食べてちゃんとふんも出ているので、やっぱり精巣なんだろうね。動きたがらないけれど、いざとなると足はまだまだしっかりしている。

換羽中のさじは35g。ヒトちょっと疲れ気味。

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ねじ編集する
2008年05月29日06:09

ねじ35g。さじ34g(昨日)。今朝はまだ計っていない。告知されてから半月過ぎた。

昨日はだいぶ調子が良さそうで、酸素ハウスばんざいとひとりごちたヒトだったのだけれど、今朝は一転して呼吸がだいぶあらい。ハウスに入れてから一番苦しそうに見える。温度をあげて様子を見ていることしかできない。

ねじの腫瘍は外から見えるよりだいぶ大きいらしく、もうこれ以上大きくなったり腹水が溜まったりする余地はないのだ。だから本当に頼む。もういいかげん小さくなっておくれ。

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7:30追記

その後だいぶ落ち着いて、粒餌を見せたらヒトの手元からがつがつ食べました。最近ウソ食べはほとんどないので安心です。その後さじさんにおつきあいして小松菜と格闘を。やるなあねじさん。ヒトはあんまり気弱にならんように。

2008年05月31日

告知後17日目(ねじ)

まったくの有言不実行ですみませぬ。昨日ヒトの手落ちでねじの病状を悪化させてしまい、ずっと様子を見ております。自力で食べていてくれるのが救いで、具合の悪いねじの方がくじけそうになるヒトを勇気づける、という繰り返しです。

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