NejiSaji

"A Revolution In Budgie Toys"という惹句にしてやられ、Budgie Worldからいろいろ取り寄せる。ユーカリの枝や実を使ったおもちゃは良い香りがぷんぷんして、ヒトは開封した瞬間から慰撫されているような心地に。でもこのおもちゃ、想像以上にごつくてたくましく、トリたちはその異形に恐れおののいてのけぞった。ねじさじは固まり、メエギイ姉妹はあっちに退避して戻ってくる気配がまったくない。

今、水洗いしてケージの前に干しているところ。さてどうなりますかな。

■Youtube版ねじさじ +α
　　「Hagoromo Brothers 2」
　　　カメラのレンズを破壊せんとするさじと、挙動不審なねじ

　　「Hagoromo Brothers 3」
　　　挙動不審なねじのねらいは、隣のケージのストーキングだった

　　「Gathering budgie girls」
　　　黄緑姉妹を収穫する様子

昨日の午後、ユーカリのおもちゃと止まり木をそれぞれのケージに入れてみた。
今朝、おもちゃをぐるーっとよけてやって来たメエ曰く、
「ひどいことされても、まだヒトのこと好きよ」

いや、いじめてないから。むしろすんごくかわいがってるつもりなんだ。
トリとヒトとの相互理解はむずかしい。

粟の穂で釣ってみてもまったくだまされないメエギイ。そういえば、以前ペレットを餌箱に少し混ぜたら粒餌も一口も食べなかったことがあった（ねじさじの方はペレットをよけて食べていた）。通院の道のりでもメエはかたくなに餌を食べようとしなかったし、まったくなんて頑固なびよびよなのだ。まあ今回は普通にご飯は食べているし、メエが止まり木に片足をかけているのは目撃したのでもう少し様子を見る。

ねじさじは止まり木にはまったく抵抗なし。積極的に遊ぶわけではないけれど、おもちゃの存在も黙認している。ねじさじがにぶちんで単純だから、と片付けるにはあんまり差があるのでよくよく振り返ってみたら、メエギイが来たころからトリにあんまり自然木の止まり木やおもちゃをあげなくなっていただけで、ねじさじには経験知があるのだった。ヒトはいたく反省してメエギイを見守ることにする。

ギイ
「みなさま。

メエちゃんが『すとらいき』するって言ってきかないので、ギイもおつきあいしました。ヒトはぶらぶらに粟の穂をくっつけたりしてトリをだまくらかそうとしていたけれど、そんなことはお見通しなので相手にしません。ぶらぶらを避けてずっと下の方にいるのはつまらないから、罪のない止まり木を2本かじり折りました」

「ストライキを始めて1週間目頃、ヒトは今度は豆苗でお粗末なカモフラージュを始めました。不信感いっぱいで身体をかたくしていたら、そのうちはらりはらりと豆苗が落ちてきて何だかものがなしい気持ちに。見あげるとヒトの目には涙がいっぱいたまっていました」

「それから2週間。ヒトもそれなりに反省してるみたいだし、下にいるのも飽きたのでそろそろ許してやることにしました。ぶらぶらも見慣れればそう悪いものじゃないかも知れません」

「と言うわけで結局粟の穂もおいしく食べてやりました」

「ところで（今日もいつものストーカーの熱い視線を感じてはいるけれど）、ギイは元気にやってますよ。そちらはいかが?」

「そうそう、退屈しのぎにぶらぶらをかじってみたらけっこう面白くなってきました。ヒトによると、ギイの顔周りはびみょーに茶色になってるそうです」

「いろいろあって、ぶらぶらとも仲良くなって、ギイは何だかちょっと大人になったような気がします（でも、相変わらずストーキングされてます）」

目には光がなくまぶたがずいぶん重そうだ。寒そうに首を縮められるだけ縮めているので、頭のすぐ下から肩が生えているように見える。食欲はない。反応も鈍い。部屋の隅でまんまるにふくらみながら、うつらうつらして何かをやり過ごそうとしている。

（心あるトリ飼いさんたちは苛だって声をあげるかも知れない。ヒトよなぜ手をこまねいているのだ、ひたすら保温せよ、はやくトリの病院へ電話せよ、と）

問題は具合の悪いのはトリではないということなのだが、まあな、とにかくもっと暖かくして砂糖水でも飲んでるがよろしいぞ。ヒトもな。たぶんな。

（さじさんは元気にお昼寝中です）

ねじ
「ヒト曰く、
　『トリはいいよなー、すてきなぶらぶら買ってもらってー』
　って、本当にねじさじの顔をちゃんとまっすぐ見た上でそんなこと言ってるのかね」

さじ
「『ヒトちゃんはぶらぶらいらないからさー、
　代わりにみるっこ買ってもいいんだよねー。
　トリも満足ヒトも満足』
　って、どうしてそんなへんちくりんな展開になるのよ」

．．．まああれだ。とりあえず自分にちゃんづけするのはもうよしとこう。