NejiSaji

今朝頭の中で何かがひとまわりしてしまったらしく、ヒトは起きるなりひらひらと両腕を振りまわして、名曲「幸せハッピー」を歌いながらトリのケージの前を右に左に横切った。我ながらこのヒトは大丈夫なのだろうかと思わないでもなかったけれど、もちろんトリたちは心配するどころかケージに貼りついて大喜びでこちらを見ている。

思えば雨の日も風の日も、ヒトがずるずる地を這ったときも強がったあとにぺしゃんとつぶれたときにも、貧しいときも富めるとき（はなかったぞ）も、やつらはうちでぴよぴよ鳴いててくれているのだ。それは本当はとてもすごいことなんだと、今更だけど踊りながら考える。

ご無沙汰しやしたねー。ヒトはこんな調子でだいぶ怪しいのですが、トリたちは猛暑を無事にやり過ごしております。

ねじの梵天は最近とみに乱れ気味。角度によってはラフな感じで雰囲気あるように見えるけれど、別の角度からは寝癖そのものである。最近ヒトにはフレンドリー。夏場なのに体重がまた増えてしまった。

近頃ヒトにはなぜだかサジュルップーなどとすんごく恥ずかしく呼ばれてるが、別に動じていないさじ。顔はかゆかったりかゆくなかったり。かいてかいてと迫ってくるのは気弱になってるときだと分かってきた。

相変わらずのおねーちゃんぶりで、ぴきぴき怒りんぼのメエ。梨もオート麦もトリ菜も、とにかくみんなメエのもの。最近ろう膜の上だけ集中して薄くなってしまった。

怒られてもうまくやり過ごす末っ子ギイ。ヒトに追いかけられて暑くなってはあはあしているところ。メエもそうなんだけどくちばしの荒れが気になっている。来月健康診断だな。またキャリーの中で固まっちゃうんだろうな。

だいぶ間が空きましたがトリブログは継続中です。何度もいらしてくれてた方、無駄足を踏ませてしまってて本当にごめんなさいね。ひらひらと一緒に踊って許してくださいませぬか。

=====
「幸せハッピー」
　・どうだどうよHISバージョン
　・こちらも楽しい東京シャイネスバージョン

トリたちは、朝でも晩でもヒトの気配にぴよぴよと反応する。鳴き声でのコミュニケーションはとても大切だと思うので、ヒトもときにはがっと目線をあわせて、またときには少し気もそぞろでよそ見をしながらも、必ず呼びかけには答えるように努めている。まあ、たいていトリ側の主張は「ヒトちゃんヒトちゃんヒートーちゃん、こっちこっちこっちこっち、こっち見てこっち来て」だの「出動準備万端万端!」だの「じゅじゅじゅー」だのとほとんど定型なので（意訳by人間山）、ヒトもわりといい加減に相槌を打つ。トリの呼び名をまじえながら、「ハイハイハイハイ」「そうかそうかそれはそれはまた」「ぢゅぢゅぢゅーさぢゅー」などとやっているのだった。

一方黙っているときでもトリどもはそれぞれ表情豊かなのだけれど、とりわけもの言いたげに見えるのはねじだ。ぼさぼさの梵天越しに、あるいは首をぐっとひねって背中の羽衣の隙間から、こちらをじっと見る目には豊かで詩情あふれるトリごころがにじみ出ているようだ（本当のところはむつかしいことはなあんにも考えていないらしいのだが）。ねじと対峙していると、ときどきヒトは自分ひとりではかなわないだいぶ深い対話をしているような気さえしてくる。

ねじ様よ、どうしてヒトは大事なことをすぐ忘れてしまうくせに、忘れてしまいたいことをずーっとずーっと手放せないのだろうかねと、最近の懸案について尋ねてみる。するとねじ様は「そもそも『大事』と『忘れてしまいたい』が逆なんじゃなあい」とこちらを見かえすのだった。

更新を再開した途端、またさじの顔換羽が始まった。くちばしまわりの地肌が露出。額も透けていてアップで見ると少しどきどきする。あんまり顔を触られたくないようなのでかいてやるのはあきらめて、おやつを食べてる隙に写真をばしばし撮った。たまにしかあげないオート麦を大喜びで頬張ってるところ。

反対側もだいぶ抜けてるね。額にはもうにょろにょろの芽が。オート麦の余韻でまだ満足そうな顔だ。

4日前の写真がこれだから、顔換羽の展開ははやいものだなあ。

またすんごいことになってしまってる3日前のさじさん。更新をさぼるとどんどん写真のイキが悪くなる。

今はかかれるのがイヤな替わりか、なぜかもんのすごくヒトの指をかじりたいようだ。梨をむいて口元にさしだしてやっても、梨よりも指。梨を食べたいねじのじゃまをしてまでも、ヒトの指にぶらさがる。あきれたヒトにくちばしをつままれて身動き取れなくなっても平気、というかうれしそうですらある。もはやヘンタイの域だと思う。