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2006年09月 アーカイブ

2006年09月02日

探しものは何だろう

ねじさじ

部屋の中でなくしものをすると、手近で暇そうな鳥に相談して探索におつきあいしていただく。左手の人差し指に乗っかったトリ相手に「○○はどこだろうねー。ずっとおうちにいるんだから、ねじ(またはさじ/メエ/ギイ)は当然知ってるよねー」と話しかけつつうろうろするヒトは、われながらどうかと思う。飽きたトリがばさばさ飛んでってしまうと、まずそのときには見つからない。「ぴよ」とか返事があると見込みが高そうだ。

今までこの手で、「かぎ針セット(メエ)」や「ガムテープ(ねじ)」などの救出に成功している。おつきあいしてくれてるトリがえらいのだよ(もの探しの才能についてはさておく)、というのが今日の結論だ。

2006年09月03日

バラバラ

さじ

油断してのこのこやってきたさじをつかまえて、くちばしをじろじろ観察する。この間から、光に透かしてみるとぼんやりした影があるような気がするのだ。通院すべきか否か迷うけれど(今は肝臓の薬を切っている)、結局もう少し様子をみることにした。

握られ慣れているとは言えやはり快適ではないのだろう、解放されたさじは人間山の肩でやれやれという顔で羽づくろいを始める。しかし、いまだにねじさじの「それはそれこれはこれ」という態度は不思議だなあ(メエギイだったら、いやなことをされた後は当分根に持って、ヒトへの態度もあからさまに変わる)。ヒトの肩は、さっきにぎにぎ攻撃してきたヒトの手につながってる悪い仲間なんだよ。このでかいの全部がひとつの意思を持った生き物なんだけれど、君の頭の中ではいったいどうなっているのやら。

2006年09月12日

夜が来て朝が来る

ねじ

雨にぬれて帰る途中、訳もなく沈んだ気持ちを押しあげるように「でもトリには恵まれている」という言葉が底の方からわいてきた。ああ、これは真理だよなあ。十分だなあと顔をあげる。

もうあいつらはぐうぐう寝ているはずだ。

[9/14追記]
このわきの下に人差し指を1本ずつ差し入れてそーっと持ち上げてみたい、と良く妄想してますが、いくらおっとり温厚なねじとは言え、さすがにそれは果たせぬ夢なのです。

2006年09月22日

But it's OK!

さじ

二晩続けて夜更かしをした後の人間山が、隣室の物音にはっと意識を取り戻したと想像してくだされ。それは、ケージの網の上をやわらかいものとかたいものがぐるぐると転げまわる気配だ。こういうときは頭より身体が先に反応する。気づくと人間山はねじさじのケージに腕を突っ込んで、取り組みあっている2羽にまったをかけていた。

(また発情シーズンがやってきて、何だかもやもやしたねじさじが正面からがっぷり四つに組んで暴れる朝が続いている。いろいろ間違っている彼らに、だけどそれを説明してやるすべを持たない人間山には、2羽のケージを分けるべきかどうかといういつもの宿題が待っている)

しばらくしゃがみこんで自分をしっかり取り戻すための時間が要る。寝不足でどごーんと胃が重く、朦朧とした頭が目先の状況から遊離して「二日酔いってこんな感じなのかしら」と考えてなぜだかちょっと喜ぶ(人間山は下戸だ)。正気に返ったさじが利発そうな顔でこちらを見下ろしているのと目があって、つい、「さじさんコーヒーを淹れてはもらえないでしょうか」と頼んでみる。

というわけで、やる気満々(たぶん)のさじさんを肩に乗せて、道具と手順の説明だ。
「まず豆を」 ごりごりごりごり
「ネルドリップってどう思います?」 ごりごりごりごり
「ビッグになって小銭貯金でいつかみるっこを」 ごりごりごりごり

やがて時計を見ることを思いついたころ、ごりごりに飽きたさじさんはケージにお帰りになってしまった。後にはとりあえず目が覚めた人間山とやや荒挽きのコーヒー豆が残る。さじさんありがとう。この先はヒトにまかせておいてもきっと大丈夫だ。

BGM:Good Morning, Good Morning (The Beatles)

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