さじはナンバーワン
子供のころから、こちらを見あげるさじの顔には「いちばんはさじだよ」と書いてある。ねじとヒトの間にむりやり割って入るようなことはもうさすがになくなってきたけれど、その表情に気づくたびにさじの顔をぐりぐりぐりぐりかいてやるのは変わらぬ対症療法だ(お顔かゆい病は不治みたい)。
投薬のおかげで握られ慣れ度も一番なのは不憫だけれど、出血斑はもう半年以上出ていないし薬もお休み中だ。えらいぞこの調子だぞ。さじ。
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子供のころから、こちらを見あげるさじの顔には「いちばんはさじだよ」と書いてある。ねじとヒトの間にむりやり割って入るようなことはもうさすがになくなってきたけれど、その表情に気づくたびにさじの顔をぐりぐりぐりぐりかいてやるのは変わらぬ対症療法だ(お顔かゆい病は不治みたい)。
投薬のおかげで握られ慣れ度も一番なのは不憫だけれど、出血斑はもう半年以上出ていないし薬もお休み中だ。えらいぞこの調子だぞ。さじ。
今日、ひとりでお隣に遊びに行ったびよちんは、5秒と経たない間に青い鳥2羽をとまり木からつつき落とした。そして、一番高いところから下界をつめたく見下ろしたかと思うと、ふっと思い出したように自宅のケージ側に寄って行って、頭の毛をぶわっと逆立てながらメエに戦況を報告したのだ。
「おねーちゃん、やったよ!」
「おねーちゃん、こいつらぜんぜん弱いよ!」
前途多難だ。
人間山は、もう20年近くThe Beatlesの"And your bird can sing"という歌が大好きだ。欲しいものは何でも持ってて何でも見たことがあるらしい、おそらくちょっと慢心してるんだろう相手に向かっての「それでもお前にないものがある」というJohn Lennonからの問いかけは、いまだにとっても耳に痛い(この曲は人間山にはラブソングには聴こえない)。
「お前の鳥は歌うんだって?」「お前の鳥は緑なんだって?」「お前の鳥はスウィングするって?」
「鳥」は相手の「何でも」の引きあいとして繰り返し歌にあらわれてくる。
ああ、しかし最近の人間山は鈍感でちょっと汚れた大人になってしまったらしい。これが「鳥」でなければ何て皮肉な歌詞だろうとは今でも思うけれど、でも自分の守備範囲内で緑のびよびよが歌ったりスウィングしたりしてるって、それはそんじょそこらにはない幸福な光景ではないか。そんなびよびよがうちに帰ると2羽もいるんだぜ! 「びよびよが壊れちゃったらダウンするのか」って、そりゃ当然だろうよー!
不意に、そもそも自分が怒れる若者であったことがかつてあるのだろうか、と正気に返ったりもする。そんな今日この頃だ。
*追記
歌詞データベースサイトの多くで、終盤が"and your bird can swim"となっているのに驚愕する。「泳ぐインコ」だったらなおさら自慢しちゃうなー。でもここはswingだよね?