かの方にメエギイの消息を伝えよという使命を、ヒトは果たすことができなかった。ぴっぴき姉妹はご立腹である。
「一昨日の夜、ヒトが万難排して、若殿がおバカであらあら楽しいわあという映画など観に行ったのがアダになったのは、そりゃ否定しませんよ。2日連続で万難を排するのはなかなか難しいものなんです。イヤほんとに。難から逃れた翌夕は更なる災難に飲み込まれる運命であることは、これはもうほとんど自然の理なわけ。ああヒトの毎日はかくもかなしくままならない。だからバカ殿映画でも観なけりゃ明日が来ない日もあるの。というわけで、いくらトリを尊重しててもね。意向を汲めない結果になることもときにはこのようにままあるわけでね(「まま」と「ときには」とかぶってるって? もうギイはうるさいなー)。いや正直ブッチギッて行くつもりだったんだけどね」
(ヒトの良く分からぬクドクドシイ答弁ひとまず終わり)
(トリの怒りに油を注いだ模様)
ギイ「ぴっぴきぴー」
メエ「ぴっぴきぴー」
昨晩は残念なことでした。