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ヒトねじさじに出会う1

ねじさじ

いまさらと言えば本当にいまさらなんだけれど、ヒトがどうして羽衣セキセイと暮らしだしたか、ということをここで振り返って書いておきたい(人様にはまったく参考にしてはいただけないような、行き当たりばったりな成り行きなのだけれどな)。つくづく不思議で不便そうな、それでもじっと見ているとそこはかとなく高級感があるようなないような、その気になればありがたーく見えなくもないかも、というその姿かたち。他人と違う何かを手に入れたい、そんなあなたのコレクター精神をうずうずうずさせてトリコにして離さぬのかも知れぬ、魔性(???)のぼさぼさセキセイ、ねじさじよ。君たちとヒトとのお話だ。

当時はセキセイ欠乏症を病んでからもう5年を過ぎようとした頃で、ヒトの病は文字通り膏肓を侵食していた。目に入るものから絶えずトリを、トリのかたちを漉しとろうとするいう餓えるような毎日。ではトリを飼えばよいではないか、と他人にならヒトもそんなアドバイスをするのは容易なのだけれど、そのころヒト自身はすっかり臆病になっていておんなじところをぐるぐるまわって前に進みにくい時期だったのだ。ぐるぐるまわりながら、順番は変だけれどトリの名前だけ先につけた。ねじとさじ。ヒナを2羽同時に手に入れる、というところまでは決めていた。オカメインコかも知れないなあ、などとも思っていた。

とは言え、無闇にペットショップを来訪しても、当然そんなに都合よくねじとさじには会えなかった。トリの種類をちゃんと決めて実績のあるブリーダーを探して相談するのが早道なのだろうと思ったけれど、そんな風に動くにはその頃のヒトには何かが足りなかった。ああ、ねじよさじよ。君らはどこにいるのだね。計画→実行、という着実な道から程遠く、ただ感傷的な思いにのみ突き動かされてヒトはトリを求めてさまようのだった。

(つづく)

■Youtube版ねじさじ
  「Hagoromo Brothers 1
   キッチンスケールに固執するねじさじと、ヒトんちのトリぼこり

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コメント (3)

こんにちは。
自ブログからリンクさせて頂きましたので、そのご報告にあがりました。
オタクなブログで申し訳ないのですが‥‥。

Youtubeのねじさじさんのくるくるした動きには惚れ直しました。
写真とはまた違った魅力がありますね!

動くぼしゃねじぼしゃおしゃじに釘付け。
なんとも楽しそうな屋上。

>荘つかささん
んまあ、こちらこそありがとうございます。ぷかさんとこと並べていただいてるなんて嬉しいことですなあ。私も16進ならまだまだ若輩ですぞー。

>ゆきえ。しゃん
目のつけどころがさすがです。そう、ポイントはぼしゃですよ。あるがままのぼしゃ。こんなにありがたがられていない羽衣もあんまりいないんじゃないかと思います。

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2007年01月28日 10:32に投稿されたエントリーのページです。

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