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メエのそのう炎3

メエのそのう炎2から続く>


メエ
梨の味見をするメエさん。まあまあ、らしい。
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11日から15日にかけて、先の病院で出された薬2種(抗生剤+ビタミン剤)を朝晩メエに飲ませた。さじへの投薬経験から、人間山は自分のトリの扱いは手馴れたものだと思い込んでいたけれど、実はそれは大間違いだったのでしたと思い知らされる毎日。保定も投薬も嫌いなメエはヒトにつかまれると暴れるだけ暴れ、それでも自由になれないと知るとヒトの手の甲や指をしみじみとながくながーく咬みしめるのだった(ヒトの指の間から身体を引き出すためのとっかかりを見つけようとくちばしで探る、さじの咬み方とは雲泥の差だ)。メエがかわいそうで、でも咬まれる自分も何だかかわいそうで、投薬しながらヒトはほろりとする。

ヒトの手から自由になると、もうメエは攻撃してこない。相変わらずヒトの顔が好きで、投薬直後でも寄り目で近づいていくと「ぴよ」と鳴く。つかもうとしなければ指を襲ったりもしないので、メエはいろいろ分かっててヒトを咬んでいるのだと思う。実に筋の通った緑びよだ、とヒトはまたもやほろりとくる。

最初の1回以降、嘔吐は見られなかった。14日のこと。とろりとした抗生剤とヒトの不器用さのせいであごのあたりがべたついてきたメエは、しきりにそれを気にしていた。ヒトはそれをはらはらしながら見守っていたが、思い切ってぬらした脱脂綿で顔をふいてやると(もちろんヒトのこころメエ知らず、散々咬まれた)、その甲斐あってメエは実にふわふわでかわいいトリに戻ったのだった。そのとき気づいたのだが、背中の羽根の合わせ目や風切りの内側の緑の羽毛の先端が、何となく汚れているように見える。具合が悪いと羽づくろいもおろそかになるのだろうか、たった数日でそんなに汚れるものだろうか、と小ぎれいなギイと見比べて、ますますメエが不憫になった。翌日15日は投薬5日目で日曜だった。やっぱりさじの主治医の先生に診てもらおうと決心する。

まだ続く

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2006年10月23日 23:56に投稿されたエントリーのページです。

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