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ことの次第(後)

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ねじとの対話の最中、人間山は「アラビアの歌」を口ずさんで逃避をはかり、こころのなぐさめを得ようとするのだった。


ねじ

ねじ
「トリにはトリのかなしみがあるように、ヒトにはヒトのくるしみもあるのだろう。でも、ねじはかさねてたずねずにはいられなかったのだ。
『いまのはなしとあらびあとどういうかんけいがあるの?』

にんげんやまのかたがびくりとおおきくうごいたかとおもうと、ヒトはこちらにむきなおってほえた。
『ヒトとあらびあをバカにするなあっ』

いや、ねじにはそもそも『ばかにする』かいろはついてないし、ヒトにはともかくあらびあにはなんのかんそうもない。にんげんやまよ。こういうときはヒトもちょっとはづくろいでもしてみるといいぞよ。ねじがねんいりにはづくろいのおてほんをみせてあげていると、しばらくだまってみていたヒトはゆっくりくちをひらいた。

『わかりました。ヒトは今人生の目標を見つけましたので、トリは痩せなさい。いま痩せなさい。すぐ痩せなさい』

......

それからなぜかあらびあごのがっこうにかよいはじめたヒトは、それなりにげんきにやっているようだ。かえってくるたびあたらしいことばをひろうして、それにつきあうトリのよいさじに「では今日から君を○○(そのひのあたらしいことば)と呼ぶことにしよう!」などともちかけて、へいこうさせている。

ねじはいまだにどうしたものかとおもっているのだが、ヒトのやるきをあえてそぐことはないだろうので、ごしゅーぎがわりに3gばかりだいえっとしてみた」

BGM:「アラビアの歌」

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コメント (3)

ぷか:

前編、後編と、またまた良い写真ですね。
良い表情です。
羽衣セキセイはホント絵になりますねー。
私もうちの鳥にぐちぐちと愚痴るときが
あるのですけど、ちょこちょこと
せわしなく動きまわっていて
相談に乗る気は全くなさそうです。

ゆーたん:

3グラムダイエットするのは涙ぐましい努力ですわよ。そのうち人間山さんよりも流暢なアラビアを話されてしまいそうな予感がします…ドキドキ。

>ぷかさん

残念ながら、ねじもいつも喜んで相談にのってくれるとは
限りません。だいたい「ねじさじ飛行ショー」後、疲れて
動きがにぶくなったころがねらい目です。

 <飛行ショー>
  以前今は無き千葉勝浦の行川アイランドで、人気の孔雀の
  飛行ショーを見たことがありました。高台の飛行口から
  斜面に沿って次から次へと何十羽も舞い降りてくる孔雀は、
  本当に圧巻。孔雀があんなに飛べるなんて初めて知りました。

  やはり完全に自発的に飛んでるわけではなさそうで、飛行口
  からヒトの手で押し出されてるのが見えたとか見えないとか、
  当時いろいろ噂がありましたな。うちの飛行ショーでは
  ヒトが投げたりしてます。「飛べねじさじ、孔雀のように!」が
  ショーの合言葉。

>ゆーたんさん

ねじ
「ねじはさじとちがって、『あしゃら』とか『だっらーじゃ』とか
 『まくたぶ』とかてきとーによばれるのはおもしろくないのです。
 ヒトもひまならあらびあではなくもっとトリ語をまなびなさいと
 おもうです」

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2006年10月10日 07:00に投稿されたエントリーのページです。

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