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2008年07月 アーカイブ

2008年07月06日

ねじのいない日6

ねじの不在にも、ああ何ということだ、慣れてきてしまった。でもちゃんと向きあうことはできなくて、まだヒトはねじの死のまわりを近づいたり遠ざかったりしながらただぐるぐるとまわっているだけだ。とは言うものの、今朝は「自分がつらい」ことのほかに何か書きたいと思うので、こんなところに迷い込んでくるトリありトリなしの奇特な方々のしやわせを祈りたく存じます。良い一日でありますように。良いトリたちでありますように。

さじさんはあれほど抵抗を示していたメエギイとの放鳥にもだいぶ慣れて、健気にもあまりヒト側にすがって来なくなった。だけど外でのんきに羽づくろいなどしているとすばしこいメエギイにあっという間に自宅をのっとられてしまうよ(が、まだ事の深刻さに気づいていない写真)。メエギイも昔よりだいぶまるくなって、もうさじの退路を完全に断ったりしない。トリはヒトの予想以上に柔軟だった。

さじメエギイ


あれはさじのうちなのに。

さじメエ


がんばって取り返して安堵。メエは憮然としている。

メエさじ


今週のねじの花。竜胆の青はねじの背中と腰の色だ。

ギイ


最近繰り返すのはTomovskyの「脳」と「骨」ばかりで、言い得て妙とはまさにこの歌あの歌。自分を笑える限りヒトは大丈夫だと思いたいですよ。

2008年07月13日

ねじのいない日7

ほら、ちょっと居眠りしてたり油断してたりしたトリがこちらの気配を察したときの、あの「ん、何だ何だ一応スタンバイしとくか」って感じで両方のつばさを上にぐーっと持ちあげる、あのしぐさをご存じだろう。

最近さじの伸びを背中側から見て今更ながら驚いた。そっくり返った羽衣がきれいにたたまれて一瞬まったく見えなくなって、そして伸びが終わったら何事もないようにまた現れるのだ。いや、当たり前だと言えば当たり前なのだが、そもそもねじさじはぼーっとしているときでもたいていヒトの方ばかり向いていたからなあ、寝起きの後姿自体が新鮮なのだ。

今日のトリスペースの室温は30度。さじさんはくつろいでいるが、彼の体温でヒトの手の甲は焼けつくようだ。いつの間にこんなに夏なんだとヒトは途方に暮れる。

さじ


最近メエギイとさじさんはお互いに群れ認定しあったらしく、放鳥時にだいぶ歩み寄るようになった。青いトリに飛びかかっていたあの暴力狩猟姉妹が、ミドリのトリを見るとぶるぶるとふるえていたあの羽衣が、と思うと実に感慨深い。群れなんだからメエギイが飛ぶとさじさんも一緒に飛び立つし、さじさんが飛べばメエギイだってついていくわけで、結果、みんなの運動量がだいぶ増えてきた。

さじ

もうここにいないへったくそな飛び方のトリのことを、やっぱり今日も考える。

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