やっぱほんとにまるいかも。(2007/4/23 21:25追記)
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メモ代わりにカメラを使うことが多い。その後、モニター画面を向けて相手に差し出せば、汗をかきかき口頭での描写に努めずとも問題点の共有には十二分に事足りる(事足りるのだけれど、でももともと乏しい言語能力のさらなる衰えに、拍車をかけているような気もしている今日この頃ではある)。
さて先日職場でのこと。そんなところにあるはずのない穴を見つけて、どうして今まで気づかずにいたのかと呆れて写真を撮った。後でそれを見せながら話をしていると、隣で覗きこんでいたアマキさんが「まるい...」とぽつりとつぶやいた。いえいえ穴は四角でしたよ、と目を落とすと、送りボタンを押し過ぎていたようで、画面には件の穴でなくうちの青いトリが表示されている。「ねえ、まるいよね」と重ねて言われてヒトは激しく動揺した。
いやっ、トリという生き物は正面から見ると予想以上に重心が低くてっ、特にインコは頭がでかいから二頭身っぽく見えてっ、春先でもちょっと冷えるとこいつら防寒のためにふくれるしっ、やややっ、ふくれるって言っても肉じゃなくって羽根がっはねがはねがっ、ででででっ、こいつは標準体重よりほーんのっ、ほーんのちょっと重いくらいでっかわいいものでっ、アマキさんは知らないだろうけれどっ、でもでももっともっと上には上がっ上には上がっ(はあはあはあ)。
ヒトは、ヒトはどうしてあんなにうろたえてしまったのだろう。
「まるくてしやわせなのはよいことですよ」とアマキさんはやさしく微笑んでくれたのだが(でも「しやわせな」のはどうもトリではなくヒトにかかっているようだった)、ヒトは前後も忘れてただ、いやいやいやっと激しく頭を振ることしかできなかった。